2013年07月14日

仕事

学生の頃、「ルーティーンな仕事」は「つまらない仕事」だと思っていた。
就職雑誌を見ては「毎日が違って刺激的な仕事で面白いです」なんて言葉にだまされて、華やかな世界の仕事に憧れた時期もあった。

同じことを繰り返す仕事は嫌だと思っていたけれど、今となっては繰り返す仕事は面白いとさえ思う。
というか、繰り返しがなければ、仕事と呼べないのかもしれないと思う。
繰り返すからこそ、仕事になるのだと。

何度も繰り返すことで自分のものになっていく。
そして、その先に、自分のオリジナルが生まれる。
どんな仕事もきっとそうだろう。

飽きるほどに繰り返すことで、その仕事に対して親しみや愛しさが生まれ、自分にとってなくてはならない仕事になっていく。
そうなったとき、それはただの繰り返しではなく、積み重ねと呼べるのだと思う。

同じようで違う毎日。
同じようで違う自分。
同じようで違うすべてのもの。

朝起きて夜眠る、同じように繰り返す日々。
その日々をただの繰り返しではなく、積み重ねる日々でありたいと思う。
その積み重ねによって、蓄積していく人生でありたいと思う。


夏の暑い日、そんなことをとうとうと考えていたら、気持ちのいい風が吹いてきた。
ああ、なんて気持ちいい。

追い風になるか、向かい風になるかは、自分の立ち位置次第なんだろうとぼんやりと思った。
風を心地よく感じられるところに自分の身を置きたいものだと思う。


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Posted by 百姓を目指す修行生 at 02:00 │徒然なもの

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